相模原の事件をめぐって 3月27日

 小学生の女の子、Mさんが二つの詩を寄せました。

  山のりすたちの声

まるですべてがうそのような美しい夕日が
西の空にしずんでゆく
山のりすたちはその夕日を見つめながら
なぜか涙を流していた
空も山もこんなに美しいのに
どうして人の心だけはあんなに醜いのだろう
りすたちはささやき合っていた
夕日が沈んだ西の空に真っ赤な夕焼けが
悲しみを集めたかのように空を染めている
りすたちは夕日が沈んだ夕焼け空を
まるで自分たちの無念さのように
激しく胸をかきむしりながら
眺め続けていた


  悲しみの鷹

大空を滑空する二羽の鷹が
小さな獲物を見つけると
涙を流しながら急降下する
まるであのよだかのように
命を奪わなくては生きられない悲しみを
本当は鷹だって持っている
そのことを夕日の沈む山のふもとで
私は悟った
命を奪っても平然としていられるのは
やはり人間だけだろうと
悲しみをこらえながら思った

相模原の事件をめぐって 町田市障害者青年学級にて

 町田市障害者青年学級、劇作りコースで、やまゆり園のことをテーマにした小さな劇を作りましたが、その中で、最後に歌われた追悼の歌です。

    永遠のやまゆり

 あの青空に美しい
 やまゆりの花をささげよう
 やまゆりの花の咲く場所は
 この大地からあの空へ
 やまゆりの花は永遠だから 
 あの青い空へ 心をこめて
 解き放とう

eiennoyamayuri

相模原の事件をめぐって 2017年3月23日

 やまゆり園の移転をめぐって、やまゆり園で現在も暮らしている方々に思いを馳せながら、廣瀬岳さんが文章を綴りました。

 やまゆり園の移転はしかたないのでしょうか。僕にはわだかまりを残したままでやまゆり園がなくなるのは大反対です。分不相応なもの言いになりますが僕は罠を感じずにはいられません。入所者が輪になって仲間の命を追悼しようとしていることが目に浮かびやまゆり園はその仲間の追悼の時間を頑張って保証しなくてはいけないのではないでしょうか。わだかまりはそんなに簡単には癒えないかも知れませんがもっとも大事なことはやまゆり園で亡くなった人をどう追悼するかという問題なので罠に落ちてはいけないと思います。罠というのは地域で生きるという思想です。これから生きていく人は地域生活を目ざすべきですが願いも大事にすべきです。それぞれの歴史は違うでしょうが私たちは今回の事件を乗り越えるのとは別にもう帰らない仲間の命をみんなでいつまでも記憶しつつ追悼する必要があると思うのです。だからやまゆり園は残すべきだし入所者の多くは理想とは別にやまゆり園で仲間の命を追悼し続けたいと考えているはずなのです。わだかまりは解けないでしょうが罠に落ちてしまうと亡くなった仲間が唯一の追悼されるにふさわしい場所を失ってしまうと思うのです。

 また、合わせて、今回の事件を通して廣瀬さんは、重症心身障害者と重度知的障害者ということについても以下のように述べました。

 分不相応という言葉を私は二通りに感じている。一つは僕たちのような重症心身障害者であり一つは重度知的障害者である。前者はただ無視されるだけの存在だが後者は逃れようのない偏見の目を向けられている。願いはわだかまりのないどんな人をも尊重する社会だがわだかまりは容易には解けない。わだかまりの根本は重度知的障害者に対してはつらいことなのだがろくでなしと言われてしまうことだ。長い間その差別は続いているが今回のやまゆり園の事件で明かされたことは理解できずかつ何も生産できない人間には生きる価値のないという考えが潜んでいてどうしても社会はそのことが解決できないまま時間だけがながれているような気がする。理想は理想だが僕はそういう人の尊厳こそが認められるまでやまゆり事件は解決しないと思う。だから世の中はもう一度重度知的障害者を見つめ直す必要がある。分不相応と言われようとも世の中の人はそういう人がきちんとした言葉を持ちきちんとした考えを持ちみずからは声をださなくても静かに人生の意味を偏見と闘いながら茫然と立ちすくみながらも考えていることを理解すべきである。むずかしいのはわだかまりがどうしたら解けるかだが僕はどうしてもこのことを語りたかった。

2017年4月のきんこんの会のお知らせ 4月15日

 2017年1月のきんこんの会を1月28日土曜日に下記の通り、開催させていただきます。
 当事者のご希望で今回も非公開というかたちで開かせていただきますので、どうぞご了承ください。当事者やご家族、支援者の方で関心をお持ちの方や、ご質問のある方は、どうぞ、お気軽にご一報ください。
 
 日時 2017年4月15日土曜日 午後2時から5時 
 場所 國學院大學たまプラーザキャンパス1号館410教室

 きんこんの会は、コミュニケーションに困難をかかえる当事者が、自由に語り合う場です。2010年に誕生し、活動を続けています。
 きんこんの会では大勢で話し合うために、コミュニケーションの援助の方法がたいへんスピードの速いものになっているので、初めてご参加の方には、なかなかわかりにくく、戸惑いを生んでしまうことが少なくありません。
 コミュニケーションの方法についてていねいにお伝えするには、できればきんこんの会以外の機会を設定できればと思います。
そのために、きんこんの会の当日、午前中、もしくは1時頃から方法をご説明する時間を設けたり、別の日程を調整して大学に来ていただくなどしております。
 どうぞ、お気軽に、ご一報ください。

 お問い合わせは kinkon@hope.zaq.jp までよろしくお願いいたします。
 
 なお、大変申し訳ございませんが、当日お車でお越しの方は、近隣のコインパーキングをお使いいただけますよう、お願い申し上げます。