相模原の事件をめぐって 7月26日その2



NHKの特集番組を家で耳にした全盲のKさんが、語った言葉を、お母さんからメールでいただいた。お母さんは、指筆談でKさんの言葉をききとっている。

今日、相模原津久井やまゆり園の事件から一年が経ち、新聞や民放のニュースでも取り上げられていました。ハートネットTVの特集を観ながら、Kに意見を聞いてみましたので、先生にお知らせいたします。

一年が経ったんだね。
もう、過ぎ去ってしまうことで忘れられちゃうんだ。また、思い出してくれるかな。
生産性がないのは確かだし(番組内で「生産性がない障害者は死ねばいい」と言うコメントが紹介された)、障害者は死ねばいいなんて思う人も多いと思う。
僕たちがなにも言わないから。
もっと発信する機会がほしい。
もっとテレビで取り上げてほしい。
思うのは勝手だけど言っちゃいけないこともあるって言いたい。
あの事件でこういうことを言う人が増えた。
なんでも言えば良いってことじゃないんだ。
もっと発信していきたいです。


以上です。

相模原の事件をめぐって 7月26日

ラインで次のようなやりとりがあった。
R君は、10代の少年。家族と筆談で会話ができる。
最初は、お母さんからの言葉だった。

昨日の晩からRが大変です。やまゆりに思いを馳せて今朝、献花に行きたいといいました。つらいらしいです。

事情がよく飲み込めたわけではなかったが、すぐに以下のような返事をした。

気持ちは大切ですが、じっくりあたためることが今は大切だとお伝えください。

そして、今度は本人からの言葉が届いた。

今日、やまゆりに行けなかったのは残念ですが理解してもらえておちつけました。R

この問題に胸を痛めるすべての人が、様々な思いで向かい合った1年目の日だった。

NHKが触れない意見

相模原の事件から1年が経った。NHKは、一生懸命、当事者の思いを伝えていて、それは、たいへん貴重なものだった。
いのちのかけがえなさが、切実に語られ、その意見に、世の中が一生懸命耳を傾けることが、この事件でもっとも重要なことだと思う。
しかし、また、マイナスの意見も紹介していた。私は、顔と名前を出して語る人の意見ならば聞く価値もあると思うが、匿名の意見は、 ただただ不快だった。
そして、半年前も書いたが、私たちの、被害者には、言葉があったという意見を、「妄想」としてでもいいから、紹介してほしいと思う。なぜ、あの様な無責任な意見を垂れ流すことには、積極的なのに、言葉があるかもしれないという可能性を隠蔽するのだろうか。
私の周囲の当事者は、隠されることに深く傷ついている。

津久井やまゆり園事件についてのシンポジウム記録

 昨年11月に開催した第2回介助つきコミュニケーション研究会で行われた津久井やまゆり園の事件についてのシンポジウムの記録を下記URLに掲載しました。ぜひ、ご一読ください。

 http://yshibata.info/yamayurisympo.pdf

第5回介助つきコミュニケーション情報交換会開催のお知らせ

第5回介助つきコミュニケーション情報交換会開催のお知らせ

 昨年7月から始まった《介助つきコミュニケーション情報交換会》も今回の開催で5回目になりました。毎回、ご参加いただいた方々から「また、参加したいです」という嬉しいお言葉をいただいています。実行委員一同、今回も充実した会となるよう準備を進めてまいりますので、毎回、参加されている方はもちろん、初めての方も、ちょっと興味があるという方も、お気軽にご参加ください。

日   時  2017年9月2日(土) 13:00~16:00
場   所  二松学舎大学 1号館13階 ラウンジ
(地下鉄半蔵門線・東西線・都営新宿線九段下駅下車)
内   容  ・介助つきコミュニケーションの紹介や体験
       ・介助つきコミュニケーションを実施している方同士の情報交換
       ・当事者同士の意見交換    他

お申し込み  参加を希望される方は、下記のメールアドレスにお名前・ご住所・ご所属を添えてお申し込みください。なお、参加者の概数を把握するために8/26までにお申込みいただければ幸いです。
会費は無料です。

問い合わせ先  johokokankai@gmail.com   
介助つきコミュニケーション情報交換会・実行委員会
                        (三好・改田・赤崎・栗山)

『ままそだてありがと』 胡桃さんの言葉

kurumi
 熊本の松崎胡桃さんの本が、熊本日々新聞社から出版されました。
 胡桃さんは、昨年の熊本地震の際、十分な医療体制が受けられない中で、懸命に生き抜こうとして、残念ながら力尽きてしまいました。
 この本には、彼女が綴った詩や言葉がぎっしりと収められています。
 一人でも多くの人に届くようお祈りしています。

相模原の事件をめぐって 7月

 僕が一生懸命考えたことというのは、僕たちはどうやったら、やまゆり園の人と連帯できるかということです。
 僕は、やまゆり園の事件のことを一年間ずっと考えてきたけれど、やまゆり園の事件は、一年後に風化するだろうということをみんな言っていたけど、風化させないためにやるべきことは何かと言うと、ただひたすら一年前に起こったことを語り続けることではなくて、ここから新しい時間をどうやって作っていくかということになるので、やまゆり園の事件を通して、被害者になったやまゆり園の残った人たちと外の仲間たちがどうやったら連帯できるかということだと思っています。
 だから新しい連帯を作ると言うことが次の課題ではないかと思うのですが、新しい連帯については、雲をつかむような話だけれど、僕は現実にきんこんの会にやまゆり園の人は来たわけだから、そんなに雲をつかむような話でもないと思っているので、どうやったらやまゆり園の人たちと連帯できるかということをこれからきんこんの会の仲間たちと考えたいと思っています。

相模原の事件をめぐって 町田市障がい者青年学級 7月2日

やまゆりの事件から1年目を迎えた7月の活動で、次のようなことが語られました。当事者の言葉をそのままきろくできなかったので、以下は要約になります。

Nさん
事件から1年が経って、亡くなった方たちにも言葉があったということは、相変わらず理解されないままだし、そう簡単に理解されそうな兆しもない。だから、今は、あせることなく、しかし、確実に私たちの今考えていることを形に残しておかなければならない。それは、いつか、こうしたことが理解される日が来た時に、私たちは、ちゃんと考えていたということを残しておくためだ。

Mさん
今、やれることとして、まだ語られていないことは、やまゆり園の人たちと、一緒に犠牲になった仲間たちと追悼をするということだ。事件から1年が経って、いろいろな追悼の会がやられたりするだろうけれど、真の意味での当事者自身の手によるものは、ほとんどないだろう。
実際にそのような機会を持つことはむずかしいかもしれないが、こうした思いをやまゆりの人たちに伝えることは可能なのではないだろうか。

Kさん
今やれることは、まだある。それは、亡くなった方たちも含めて、私たちは、やまゆり園の人たちとともに、明日に向かって歩いているということを表現することだ。そういう歌を、このコースで作ろう。