相模原の事件をめぐって 9月24日

 9月24日、横浜市西区の「生活創造空間にし」という施設の研修会で、町田市の本人活動とびたつ会のメンバーが招かれ、歌とスピーチの発表を行った。22日の木曜日のとびたつ会の打ち合わせの際、スピーチの苦手なHさんは、当日発表する以下のような文章を事前に用意しておいたが、当日、この文章を、出生前診断をめぐってとびたつ会と青年学級が作った3つのいのちの歌と併せて発表することにした。実際に歌ってみると、歌詞が、まるでこの事件のことを言っているように感じられ、私は、途中で声がつまって歌えなくなってしまった。出生前診断と津久井やまゆり園の事件の共通性を改めて痛感させられた。
 
Hさんの言葉
許せないできごとが起こりました。乱暴なことをしただけでも許せなかったけれど容疑者が障害者の存在意義まで否定したことが許せませんでした。でも僕たちは決して考えのない人間ではありません。だから僕は僕たちの姿を正しく認識してほしいと思います。考えている人間だということが理解されなければ亡くなった仲間たちが浮かばれません。だから僕たちは、一生懸命叫びたいです。人権問題だけでなく僕たちに対する正しい理解が歴史に残らなければこの事件の本質はわからないまま闇にほおむられてしまいます。だから、どうか僕たちのようにうまく話せない人間の言葉に耳を傾けてください。

「みんなのいのち」
小さい涙が すっとほほを静かに流れた
みんなをなきものにするという 冷たい言葉を聞いて
われわれが 生きてゆける場所は もうどこにもなくなりそうだ
もうじき 夜明けが来ると思っていたけれど
どこにも その気配さえ  見られなくなった
人間としての みんなの 尊厳を ごんごんと 湧きいづる清水のように
訴えていかなくてはならない 未来に向かって
2 どんな命も 平等だ そんな言葉がなつかしい
震災の時のやさしさを もう みんな忘れてしまったの
小さい時ときから僕は 差別に口をふさいできたけれど
もう黙ってはいられない 僕たちの声を届けたい
おんなじ空気をすって おんなじ水をのみ おなじ血が流れている おんなじ人間だ
人間という言葉が これ以上 こわされないように

「いのちのことば」
1 僕らは 怒りを感じてる 奪われるべき命など どこにもない
  生きることこそ すばらしい 生まれなければ 感じないこと
  生きている 僕らは 知っている 僕らの心の声を 聞いてほしい
  生きていて よかったと 生まれてきて よかったと  
  この声で この歌で 伝えたい 尊いいのち
2 僕らは 愛を感じてる 抱きしめる 母の温もり
手をひく父の 大きな手 あなたが生んでくれた このいのち
大切に 僕らは 暮らしてる すべてのいのちの輝きを 感じてほしい
生きていて よかったと 生まれてきて よかったと
この声で この歌で 伝えたい 尊いいのち

「つながるいのち」
いのち いのち いのち 輝けいのち 願いと理想の未来へ つながれ いのち
1 生まれたいのちはみんな 大切だからみんなで 手と手をつないで 支えあっていこう
  つながる輪から パワーがあふれ 未来へと いのちをつないでいくでしょう
いのち いのち いのち 輝け いのち 願いと理想のみらいへ つながれ いのち
2 泣いている人がいたら となりにすわり たのしいことがあったら いっしょにわらおう
  えがおは こころのえいようだから  いっしょにわらってげんきになりましょう
いのち いのち いのち かがやけ いのち ねがいとりそうのみらいへ つながれ いのち

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プロフィール

柴田保之

Author:柴田保之
所属:國學院大學人間開発学部初等教育学科
重度重複障害児の教育、知的障害者の社会教育、介助つきコミュニケーションについて実践的に研究を進めています。

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