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朝日新聞11月4日の記事

津久井やまゆり園の事件で亡くなられた方が、いったいどういう方だったのか、19名という数字と、「重度知的障害」という言葉や「意思疎通ができない」という言葉だけが語られる中で、本当の姿に迫ることができる情報は、皆無だった。
旅行先のホテルで、朝、この記事に接し、圧倒的な存在感と、それゆえに大きな悲しみが圧倒的な勢いで湧き上がった。
事件の一報を聞いて以来、想像することがどうしてもできずにいた一人一人の具体的な姿が写真とエピソードとともに、もはや目をそらすことはできない現実として迫ってきた。
悲しみは新たになるとともに、初めて顔の見えるかけがえのない存在として、事件と向き合うことができた。悲しすぎるからできれば見たくはなかったという思いが湧くのは事実だが、ようやく事件から目をそらさずにすむということも事実であるし、どのような思いでこの取材をお受けしたのかというご家族の深い思いを考えさせていただくと、この事件を考える上でこの記事が決定的な局面を開いていると私は思う。
しっかりと目をそらさずにこの笑顔の写真を見つめることから、今まで伝わらなかった大切なことが伝わると私は思う。
本当の追悼が、この記事によってできるのではないだろうか。
涙が溢れて止まらないが、ようやく、被害に遭われた方と今向かい合うことができたのだと思う。

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プロフィール

柴田保之

Author:柴田保之
所属:國學院大學人間開発学部初等教育学科
重度重複障害児の教育、知的障害者の社会教育、介助つきコミュニケーションについて実践的に研究を進めています。

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