相模原の事件について 10月16日

 重い障害をありながら地域の学校に通う少年が以下のように語った。

 僕はあの事件についてはつらい気持ちになりましたが、僕はやまゆり園という名前にとても美しい響きを感じるだけによけい悲しみが深まっている気がしますが、先生のブログをお母さんがちょっと読んでくれた時にやまゆりの名前で詩を書いている人が何人かいたので、僕もやまゆりの詩を一つ作ってきました。

  やまゆりの花によせて

深い深い森の奥の洞窟の中に
しおれた百合が眠っている
しおれた百合は
深い深い悲しみをいだきながら
じっともう一度咲き誇れる日を夢見ている
やまゆりの願いをかなえるためには
僕たちは新しい世の中の人たちの声を
きれいな水に変えて届けなくてはならない
きれいな水をもう一度吸って
やまゆりの花がもう一度美しく
地上で咲き誇れる日を
僕は今深い悲しみの中で祈りとともに
夢見ている

 僕はこの間の事件のことを考えるたびに、やはり子どもたちの中に僕がいることの重要性をひしひしと感じています。あの容疑者はよくわかりませんが、世間の人たちがあまりにも僕たちのことを知らなさすぎるということを僕たちはわかったので、あの事件のことを先生は悲しいことがありましたとしか言わなかったけれど、けっこういろんな子が僕のそばに来て僕たちにはあの事件で亡くなった人は○○ちゃんと同じように、本当は指で字が書けるけれどそれをみんなが知らなかったように思えて仕方がないという意見を言いにきた子がいたのでやっぱり僕がいることの意味を痛切に感じました。痛切にというぐらい、これはとても大事なことだと思いました。

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プロフィール

柴田保之

Author:柴田保之
所属:國學院大學人間開発学部初等教育学科
重度重複障害児の教育、知的障害者の社会教育、介助つきコミュニケーションについて実践的に研究を進めています。

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